
会計士が転職の面接で注意するべきポイントや心得とは?
会計士の転職を行う上で書類選考を通過したら面接となるわけですが、一定の時間の中でいかに自分の能力や意欲、経験を伝えることができるかが大切になってきます。ここでは、公認会計士の転職の際の面接のマナー、注意点、アピールのコツを転職エージェントの視点からご紹介いたします。
公認会計士の面接での基礎知識
会計事務所監査法人では、特有のルールも存在しないことはありません。その特徴をしっかりと理解しておくために、まずは基本的な知識をご紹介します。
まず面接を何回受けるかですが、ほとんどの事務所は所長と一回で合否が決まり、何度もおこなうことはありません。もし従業員が20名以上の場合であれば、何度か行う場合や複数の面接官によるものもあります。これは逆に一発で決まる分、余裕がないという意味でもあります。筆記試験については、基本的に会計事務所の採用試験で行われませんが、たまに税務や簿記に関する試験や適正審査が行われるケースもあるので、注意しておきましょう。
また合否のポイントはどういったところになるのかということですが、転職の場合は即戦力となる人材を求めているということを押さえておきましょう。これまでのキャリアや組織や仕事をすぐに理解できるか、という点がよく見られます。会話のキャッチボールがスムーズであるかとか、会話の際にしっかり視線を合わせることができるかとかエピソードトークを、しっかりとチェックしています。
例えば有力なエピソードの例としてはプロジェクトチームの中でリーダーとして率先して成功に導いたなどといったものがあれば、かなり即戦力のある人材だという印象を与えることができるでしょう。そのようなエピソードを探していくことが、大切になっていきます。
公認会計士の転職の面接での身だしなみ
第一印象が採用選考上の大切なポイントということが言えますし、特に会計士はクライアント相手の仕事を行う業種ですので、会計事務所の大切な顧客に対し悪い印象を与えない人物なのかということをよく判断しています。その第一印象を良くするためには、転職エージェントをしてきた経験上、当日の身だしなみがとても重要と言えます。
そのチェックポイントの一つ目としては、当日の服装がとても大切です。もちろん服の汚れがないこともとても大切で、ネクタイやジャケットに皺がよっていないかといった点も注意し、もし問題があるようならばクリーニングに出しておくことが大切です。
男性であればスーツにネクタイが基本であり、そのスーツも派手な色や模様がついていない無地で色は黒か紺がいいでしょう。ネクタイも派手な色や模様がついたものは避けるようにしましょう。
女性の場合はパンツでもスカートでもどちらでもオッケーですが、ワンピースよりはジャケットタイプのスーツが望ましいと言えます。さらに髪や爪の手入れもとても重要になりますし、寝癖がついていないかや、顔や目に髪がかかっていないかなどよく注意しておくようにしましょう。
前日までに散髪に行き、髪型をしっかり整えておくのが理想的であり派手な髪色ももちろんNGとなることを押さえておきます。意外と爪も面接官の目に入ってくるものなので、お手入れをしておきましょう。女性の場合はネイルやマニキュアは避けた方が無難です。
面接で最低限守っておきたいこと
面接の時には最低限守らなければいけないマナーもあり、社会人として常識的なことを理解しているかということはかなり大切になってきます。
まず一つ目は、遅刻は厳禁でありアポイントメントの時間に遅れないように努めることは常識です。しっかり事前に会場までのルートを確認し、下見をしておくのが望ましいと言えるでしょう。電車が止まってしまったりするような交通トラブルにも対処できるように、ルートも何通りか調べておくようにしましょう。どうしても遅刻をしてしまうような場合は、必ず先方に何時頃到着するのかということについて連絡を入れる必要があります。
ちなみに早すぎるのもマナー違反であり、早めに着いてしまった場合は少し周辺で時間を潰して5分前くらいを目安に訪問できるようにしておきましょう。静かな会場で携帯電話が鳴り響くのは、かなり印象を悪くしてしまう可能性もありますので、電源を切っているかも確認しましょう。
それから挨拶の受け答えは大きな声ではっきりするようにし、面接官としっかり目を合わせるだけでも十分印象は良くなりますので、特に緊張すると早口になってしゃべるのが苦手な人は、落ち着いた受け答えができるように録音をして事前にチェックしておくと効果的です。苦手意識があるならばリハーサルを入念にするなどの下準備が、結局のところ重要になってくるでしょう。
公認会計士の転職の際の面接の心得や注意点について紹介しました。書類選考会や最終面接まで進んだら、やはり合格したいものです。上記に書かれている注意点やマナーは当たり前だと思わず、入念にチェックするようにしておきましょう。